オープン初日、7名のお客様からのスタート。

「ダイアナはものをうるのではない。美しくなる〝こと″を売っているんだよ」
創業者の教えのとおり、私を信じて購入してくださったお客様に、ダイアナをやってよかったと満足していただけるよう、アフターフォローを徹底した結果、お客様が次々に喜んでくださって。「チーフ、ありがとう」の言葉がすごくうれしくて。いい仕事だなと思いました。

しかし、もっと上を目指す主人と、楽しみながら現状に満足している私はぶつかり合いの日々。

昼間はサロンでダイアナの仕事、夜も家に帰れば主人とダイアナの話。
もううんざりで、ダイアナをやめたいと思うことが何度もありました。

でもぶつかり合いの原因は私のわがままがほとんど。
やめたいなと思うと、「チーフ、今度会社の同僚が結婚するから、それまでにきれいになりたいって」とか「お姉ちゃんがどうやって痩せたのって聞いてくるから今度連れてきていいですか?」とか。。無責任にやめるわけにはいきません。自分を律して、誠心誠意で、お客様と向き合いました。

どうやったらお客様がもっと満足してくれるのか、どうやったらもっとお客様のお役にたてるのか、本社のバックアップ体制と、さまざまな研修に参加し、先輩チーフからたくさんの気づきやヒントをいただき、また後輩チーフの情熱の勢いに、私らしいサロン運営を心がけたころから、売上がぐんと伸びるようになりました。

まだインターネットも、パソコンも、携帯電話も普及していない時代。
その時代に選ばれるものは、やはり「口コミ」です。

年に一度の海外研修は毎年条件を達成し、1992年のハワイ研修から27年連続で参加。

オープンして5年目、1995年から年間売上6000万円以上のサロンが認定を受けられる『年間優秀サロン』副賞は海外旅行です。
2018年現在まで、ずっと継続してやり続けています。

(年間売上1億円以上で副賞の海外旅行がペアでご招待。1998年~2008年までの10回は夫とペアでご招待いただきました)

また月商1000万円を3か月連続で達成したチーフに送られる『クイーンチーフ賞』
サロンを出店したチーフに送られる『ロイヤルチーフ賞』の副賞も海外旅行で、12回ご招待をいただきました。(副賞が海外旅行は2009年まで)

私が起業してから、ダイアナで無料でご招待いただいた海外旅行の回数59回!
同じ志をもった仲間と、達成感を持って参加する海外研修旅行は格別です。

こんな素敵な生き方を教えてくれたダイアナ。
感謝しかありません。
ダイアナで起業してよかった。
すべての女性にダイアナのチーフになってもらいたい。

創業者は言っていました。
「ダイアナのチーフの仕事は、チーフをつくること」

でも私は出店には消極的でした。
なぜなら私は主人のサポートがあったからここまでこれたのです。
夢を叶えたいと出店、独立していった大切な仲間が
道半ばに夢をあきらめ、閉店していくのを目の当たりにし、
私の使命とは何かを考えさせられました。

でも、そんな中、私のことを慕ってくれるファミリーのチーフたちもいました。
2000年を過ぎたころから、長男のグループが大きく広がり、
息子を中心とした勉強会が始まりました。
その頃チーフとして起業された方々が今もなお活躍され
ファミリーサロンがぐんと拡大し、年間優秀サロン認定を受けるサロンも出できました。
今ではファミリーで年間約2億円の売上を上げるまでに成長しました。

そして主人はサロンは私と息子と娘、スタッフに任せ、孫の世話と、趣味の写真と海外旅行。カメラ片手に世界を飛び回っていました。50代半ばにして、セミリタイア生活です。

しかし、がんを患い、2012年8月に他界。

40年間、生活を共にし、嬉しいときも、楽しいときも、悲しいときも、いつもそばにいて気持ちを共有してきた夫との別れです。
でも、夫は「おまえと一緒に仕事ができて、おまえといっしょにいろんなところに行けて、おまえといっしょにいろんな出会いがあって、俺の人生、ダイアナにであえてほんとによかった」という言葉を最後に旅立ちました。

だから私は決めました。

主人が好きだったダイアナを、主人が見つけてきて切れたダイアナを命をかけてやることが、私にできる供養なんだと。。。
葬儀がおわり、1週間もたたないうちに私はサロンでの仕事を再開しました。

そして長男がオーナーとして主人の跡を継ぎ、新生ダイアナ千葉が始まりました。
時期を同じく(株)ダイアナ本部も3代目社長がMBOを行い、オーナー社長として『100年続くダイアナ』を掲げ、社長の思惑を一つ一つ理解しながら、未来を見据えた新しい観点で挑戦が始まりました。

原点に戻り、『チーフの仕事はチーフをつくること』
2014年から5年連続で出店。

2016年には長女も私と同じチーフの仕事を志し、独立しました。

世代交代を課題にしている人もある中、私は支えてくれる家族に恵まれ本当に幸せだと思います。

そして2017年、70才、古希を迎えました。

70才のゴールデンプロポーション、レオタード姿を披露し、
たくさんの方がお祝いに駆けつけてくださいました。
まさに老いて美しく、老いて豊かな人生を歩んできたと実感できたその年の9月、

年に一度横浜アリーナで開催されるダイアナアワードにて
2017年もっとも頑張ったチーフに贈られる『最優秀チーフサクセス賞』の3名の中の一人に選ばれました。

今まで歩んできた道は、間違っていなかった、という自信が確信へと変わりました。
天国の主人、そして創業者へ感謝と同時に恩返しができました。